レポート:人形劇団クスクス 公演

 県の私立大学等即戦力人材育成支援事業における「ふるさと教育支援プログラム」の一環として、7月15日(金)、秋田で活躍する人形劇団クスクスをお迎えし、人形劇を鑑賞しました。身近な素材で作られた海の生き物の演目『ふわふわぷかぷか』、人形劇『おばあさんとたぬき』を鑑賞し、言葉や身体・表情による表現の多様さ・豊かさを学びました。ワークショップでは人形の操作、演技、表現の解説を聞いて、保育に必要な表現の学びを深めました。「子どもたちに親しみを持って観てほしい」という思いが込められた人形劇は、学生の心に強く響き、「自分も子どもたちの前で人形を使って表現してみたい」「身近な素材を活用して、メッセージ性のある作品を作ってみたい」といった感想が多く、学生の新たなアイデアや発見が引き出されていました。
学生の感想(一部抜粋)
全体を通して感じたことは、人形以外にも音楽や間の取り方、タイミングなど細かい所まで調整して自然体での劇が成立していて、観ていて感情が入りやすく、面白かったです。声を作るというより、人形に合わせて状況を考えながら演じていると教えていただき、子どもの前で劇をする際などに活用してみたいと思いました。
『おばあさんとたぬき』と『ふわふわぷかぷか』は違うタイプの人形劇でしたが、それぞれの良さや楽しさもあり、大人が観ても楽しめるものでした。劇をしているときのお二人の顔がとてもいきいきとしていて、楽しんでいる様子をみて、人を楽しませるための秘訣は、自分自身も楽しむことだと学びました。
劇をやる上で、メッセージ性を大事にしているところと、子ども目線で作ることはイコールではないことが深いなと感じました。作り手が心にささるものを第一に、次に子どもに向けて考えるというのも一つの考えだと知りました。
ビニール袋や虫取り網、紙皿やスチール容器で海の生き物を作成しており、作り方を真似してみたいと思った。ほぼセリフが無いにもかかわらず、場面の展開が分かりやすく、サメにクマノミが追いかけられる場面は緊迫感やスピード感がひしひしと感じられた。