令和6年度 事業報告書

学校法人聖園学園 令和6年度 事業報告書
(令和6年4月1日から令和7年3月31日まで)

Ⅰ.法人の概要
 学校法人聖園学園は、キリストの教えに基づき、真理を求め、人を愛して生きる人生観をもって社会に貢献する人材を育成することを教育理念として、大正9年(1920年)秋田市に保育所「聖心園」を開設したことに始まり、現在、聖園学園短期大学及び幼保連携型認定こども園聖園学園短期大学附属聖園幼稚園・保育園を設置しています。本法人の母体となっているのは、神奈川県藤沢市に本部がある修道会「聖心の布教姉妹会」であって、教育事業としては、短期大学の他に高等学校、中学校、認定こども園等を、福祉事業としては、老人福祉施設、児童養護施設、保育所等を全国にわたり設置しています。
 聖園学園短期大学は、昭和15年(1940年)聖園保母学園を創設したことに始まり、昭和41年(1966年)に短期大学(保育科)の設置認可を受け、保育科総定員200人の短大として開学しました。本学は、カトリックの精神に基づき真理を求め、人を愛して生きる人生観を基礎として、高度な教養と幼児教育者としての必要な知識と技能を授けることを目的としています。

1 設立年月日
 昭和29年9月27日

2 設置する学校等及び入学定員、総定員、現員数
(令和6年5月1日現在)
設置学校名 学部・学科名 入学定員 総定員 現員数
聖園学園短期大学 保育科 100 200 169
幼保連携型認定こども園聖園学園短期大学附属聖園幼稚園・保育園     220 159

令和6年度聖園学園短期大学の募集人員、入学者数、卒業者数、就職者数等
募集人員 受験者数 合格者数 入学者数 卒業者数 就職者数 その他
100 77 77 73 93 91 2

3 設置する学校等の所在地
 〒010-0911   秋田県秋田市保戸野すわ町1-58
 学校法人本部事務局、聖園学園短期大学
 幼保連携型認定こども園聖園学園短期大学附属聖園幼稚園・保育園

4 教職員の概要
(令和6年5月1日現在)
設置学校等名称 教員 職員
学長 教授 准教授 講師 助教 教諭 非常勤
講師
兼務 本務
聖園学園短期大学 1 3 4 4 17 29 8 8
聖園幼稚園・保育園 33 10 43 4 4
合  計 1 3 4 4 33 27 72 12 12
※聖園幼稚園・保育園:教諭の中に園長1含む

5 役員の概要
(令和7年3月31日現在)
理事定数5名 現員5名
理事長 青木 光子(宗教法人聖心の布教姉妹会総長)
常務理事 門戸 美智(聖園学園短期大学学長)
常務理事 根布谷 豪(聖園学園短期大学事務局長)
理 事 菊地  隆(秋田県卓球協会会長)
理 事 藤原由美子(元県立高校教諭)
監事定数2名 現員2名
監 事 飯野耕太郎(カトリック秋田教会主任司祭)
監 事 伊藤 朋子(元県立高校事務長)

6 評議員の概要
(令和7年3月31日現在)
評議員定数11名 現員11名
青木 光子  横山 史子  小野富久子  門戸 美智  内藤 裕子  根布谷 豪
髙橋アヤ子  安田 敦子  菊地  隆  嵯峨 利昭  藤原由美子

Ⅱ.事業の概要
1 今年度の事業の概要
 秋田県は、少子高齢化に伴い人口の減少が急速に進んでおり、18歳人口の減少も想定を超える速さで進んでいます。また、2007年度と2008年度において県内他大学に保育士養成コースが設置されたことにより、本法人を取り巻く環境は非常に厳しい状況にあります。
 こうした情勢のもとで、教育研究環境の充実及び施設設備の維持向上を図って行くためには、財政の健全化が重要であるとの認識のもとに、事業計画を策定しています。
 聖園学園短期大学においては、教育資源を活用する「公開講座」を秋田県と連携して、保育士等の専門性の向上を図ることを目的とする「保育士等キャリアアップ研修」やキリスト教行事である「み心のミサ」、「クリスマスミサ」、「卒業感謝のミサ」のほか学園祭などを実施しました。また、保育者としての意識の向上やスキルを習得するための初年次・キャリア教育や実習受け入れ先の指導者との実習懇談会を実施しました。
 聖園幼稚園・保育園の幼稚園舎においては、教育・保育環境の充実を図るため、課外活動、特別支援教育、子育て支援と地域交流、幼保小連携、職員研修、自園給食と食育活動等の各種事業を実施しました。
 保育園舎においては、運動会、クリスマス会、七五三、豆まき、ひな祭り、親子で遊ぼうなどの行事や延長保育、子育て支援、職員研修等の各種事業を実施しました。

2 今年度の主な事業の目的・計画及び進捗状況
[聖園学園短期大学]
(1)公開講座、高大連携授業
 短大が持っている教育資源を活用する「公開講座」は、秋田県と連携して、保育士等の専門性の向上を図ることを目的とする「保育士等キャリアアップ研修」を実施しました。「乳児保育講座」、「マネジメント講座」、「障害児保育講座」の3講座を実施し、278名の保育士や保育教諭等の参加がありました。また、コンソーシアムあきたの主催する「高大連携授業」は、本学教員3名が講師として「楽しく学べる保育入門」の講義を行い、9名の高校生が参加しました。
(2)学内行事等の実施
 新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置づけが5類に引き下げられたことにより、学内行事は全て通常の実施となりました。入学式と卒業式は規模を縮小せずに実施しました。キリスト教行事である「み心のミサ」、「クリスマスミサ」、「卒業感謝のミサ」は、全て通常に戻って実施することができました。そのほか、保育士養成校の特性を活かした聖園祭、保育・子育て支援、ボランティア活動など学生を中心とした行事を実施しました。
(3)キャリア教育等の実施
 1年次キャリア教育については、新入生の基礎的学力と基礎的学習スキルを確実に身につけさせ、短大生活のスタートをスムーズに行えるようにするため、平成22年度から実施しています。今年度は、ポートフォリオ、卒業生による講演会、観劇、国語課題テスト、CCE研修、レポートの書き方等の活動を実施しました。
 2年次キャリア教育については、保育者としての意識の向上につながるスキルを習得するため、外部講師による職業講座を開催しました。
 また、卒業後のケアの一環として、前年度に卒業した学生を対象に、保育者としての意識・意欲の向上やスキルアップを図ることを目的として、7月には「卒業生の集い」、11月には「保育スキルアップ講座」を開催しました。
(4)実習懇談会の実施
 教育実習・保育実習・施設実習は、短大で学んだ知識や技能を保育者の指導の下、現場で体験する実習として極めて重要であるため、実習受け入れ先の指導担当者と本学職員が学生の実習状況について毎年懇談会を実施しています。今年度は県南地区の開催で、11月に横手市と大仙市で実施し、21園・22名の参加がありました。
(5)秋田県補助事業「私立大学等即戦力人材育成支援事業」
 県内私立大学等が実施する企業ニーズを踏まえた実践的な教育活動や、県内就職促進のための取組等を支援する秋田県の補助事業「私立大学等即戦力人材育成支援事業」に、本学から「保育科学生の即戦力育成プロジェクト」、「県内就職プロジェクト『Work in AKITA』」、「秋田の資源を活用した保育科学生の地域貢献力育成プロジェクト」の3事業が採択され、総事業費は576万円、補助金は457万円でした。
(6)施設・設備関係
 教育環境整備のため、建物支出として、監視カメラの取り替え工事と管理棟女子トイレ改修工事に合計で2,387,000円、教育研究用機器備品として、図書館用プリンター1台、音楽室用ミュージックベル一式、教育実習室用電子ピアノ1台、記録用ビデカメラ一式、キャリア支援室用パソコン2台、サーバー室用無停電バッテリー一式を合計1,076,956円で購入しました。
(7)図書館の運営
 図書購入費については、予算額90万円を計上し、図書534冊、視聴覚資料等1点を購入しております。寄贈については、図書356冊です。除籍資料は図書84冊、視聴覚資料等3点で、年度末図書財産は、184,672,263円となりました。

[幼保連携型認定こども園聖園学園短期大学附属聖園幼稚園・保育園](幼稚園舎)
(1)課外活動
 5歳児を対象に、聖園短大の英語講師による英語教室を4回行いました。講師と英語であいさつや会話をしたり、絵本などを通して、色や動物などの英単語に触れながら、英語を身近に感じたり、歌やダンスなどの動きを交えて聞くこと、発することを楽しく学ぶことができました。また、5歳、4歳を対象にカワイ体操教室を各学年8回ずつ行いました。体育専門講師による運動遊びの実践を体験しました。運動能力を培うと共に、日頃から身のこなしを養いけがなどの回避にも繋げていきたいと思っています。
(2)特別支援教育
 診断を受けて、認定された園児は満3歳児1名、4歳児1名、5歳児1名でした。他に園生活で支援を必要とする子どもが数名おり、個別の指導方法を考え、また保護者との情報交換などを行い、園と家庭とが一緒になって子どものより良い育ちのために関わりを考えていくように取り組みました。
(3)子育て支援と地域交流
 未就園児とその保護者を対象に、親子の集いの場として「ぽっぽちゃんくらぶ」を年6回行いました。近年就労をしていない親が減少傾向にあるためか、午前開催の参加者は少なくなりましたがゆったりとした雰囲気の中、親子で楽しむことができました。また、園内を見学したり、給食の様子を見たりと園の様子を知る機会となりました。参加者を増やすための工夫が今後の課題となりました。地域交流では、「保戸野生き生き音頭」という地域活性化のための企画を活用し、講習指導を受けて5歳児の夏祭りや運動会でも保護者も一緒に参加して交流を楽しみました。
(4)幼保小連携
 今年度から幼稚園と保育園の統合により、2歳児クラス同士の交流が多くなり、お互いのクラスで遊んだり、畑でサツマイモ栽培や、お店屋さんごっこしたりと年齢に合わせた活動を取り入れ各施設での子どもの育ちをすり合わせながら関わることができました。また、年長児が近隣の保戸野小学校に行き、行事を見学するなど就学に向け学校の雰囲気を味わうきっかけになり、就学へスムーズにステップアップしていく良い体験をしました。また、小学校の創立150周年記念式典に職員が出席するなど、交流の機会を増やすことができました。
(5)職員研修
 今年度も園長、主任研修をはじめ各分野の研修に参加しました。聖園短大公開講座キャリアアップ研修も受講しました。特に6年度は、常勤、非常勤に問わず保育教諭が手話講習を受けました。在園している聴覚障害の子どもの理解を図るともに、保育の実践に生かすことや、家庭と連携をとりながら安心して過ごせる環境づくりにも努めていくきっかけになるなど良い学びとなりました。また、園内研修では、公開保育を行い他園の教員や聖園短大の先生にも参加してもらい、意見交換とアドバイスをいただき、子どもが主体的に活動していくためのあり方を考えるなど資質の向上に役立つことができました。
(6)自園給食と食育活動
 自園の給食では、4月途中から外部業者の委託となり、委託当初は献立内容が以前とは違うなど不安もありましたが、給食会議等で園側と業者側の色々な問題点などを話し合うことで改善されました。現在は盛り付けなども工夫され、特に午後の手作りおやつが充実していて喜ばれています。長時間園で過ごす子どもたちの気分転換となり、活動にも良い影響を与えています。食育活動では、昨年度購入した土地を畑として野菜を栽培し、水やりや草取りを園児達で行い、収穫までの過程を通して、食べ物を作る大変さや食べ物への感謝の気持ちを持つことができ食育に役立ちました。
(7)施設・設備関係
 昨年購入した土地の土留等整備を990,000円で行いました。さらに新たな土地を購入し、土留め整備等含め15,680,062円でした。7年度も野菜栽培の畑として使う計画です。園児椅子が老朽したため、150脚を891,000で買い換えました。冷暖房用エアコンの運転時間が1万時間を超えた場合に行う定期部品交換工事を946,000円で行いました。また、給食用ダムウエーターの定期部品交換も224,070円で行いました。午後の保育で使用するひまわり組の遮光カーテンを154,000円で設置しました。夏場の昼寝時の暑さ対策となりました。2015年設置のコピー機が年度末に故障し、部品交換が不可となったため911,900円で交換設置しました。

[幼保連携型認定こども園聖園学園短期大学附属聖園幼稚園・保育園](保育園舎)
(1)行事関係
 昨年度に引き続き、運動会とクリスマス会は一家族2名の参加とし、園児数減少を考慮して、運動会は全学年で、クリスマス会は年齢別に行いました。その他、七五三、豆まき、ひな祭り等は年齢別やクラスごとで行い、保護者には連絡ノートやクラスだよりを通して、お知らせしました。また、感染症前に行っていた2歳児の保護者を対象とした保護者参観を行いました。そしてあらたに全園児の保護者を対象とした「親子で遊ぼう」を行い、保護者の方にも園児と一緒に園生活を体験してもらう行事を行い多くの保護者に参加していただきました。
(2)延長保育
 保育時間の延長を希望する保護者の要望に応え、午後7時までの延長保育を実施しました。園児延べ人数507名のうち、延長保育利用延べ人数は114名でした。
(3)子育て支援
 未就園児対象の「ぽっぽちゃんベビーくらぶ」を年3回開催しました。7月0歳児1名、9月0歳児1名、10月0歳児1名、1歳児1名の合計4名の参加でした。予定していた6月は園内で発熱児が多かったため中止となりました。親子で同年齢のクラスで遊んだ後、絵本の読み聞かせや手遊びをしながら交流を深めることができました。
(4)職員研修
 専門分野のリーダー的役割を担う職員を育成するためのキャリアアップ研修に参加しました。教頭・主任等研修1名、特別支援教育コーディネーター研修1名、新規採用者研修2名、が参加し、園内研修で報告や意見交換をしながら共通理解を深めることができました。また、園内研修の一つとして、幼稚園、短大にも声をかけ、秋田市の保健師・臨床心理士の方に来ていただき、県でおこなっている1歳半健診、3歳児健診について、また近年増えている気になる子どもの対応や保護者対応について教えていただき学びを深めることができました。
(5)施設・設備関係
 令和5年度7月の落雷被害のため、給食用エレベーターの部品交換工事を418,000円で行いました。

Ⅲ.財務の概要
 以下に記載した財務の概要は、学校法人会計基準に基づき作成した計算書類を要約したものです。

資金収支計算書
(収入の部) (支出の部) (単位:千円)
科目 予算 決算 差異 科目 予算 決算 差異
学生生徒納付金収入

182,393

185,005

△2,612 人件費支出

329,380

328,388

992

手数料収入

2,441

2,441

0 教育研究経費支出

128,749

126,658

2,091

寄附金収入

151,378

151,435

△57 管理経費支出

23,499

21,893

1,606

補助金収入

231,417

223,690

7,727 施設関係支出

19,058

19,057

1

資産売却収入

0

0

0 設備関係支出

3,787

3,786

1

付随・収益事業収入

15,854

15,811

43 資産運用支出

209,920

209,920

0

受取利息・配当金

12,390

9,392

2,998 その他の支出

26,225

26,282

△57

雑収入

11,286

12,900

△1,614 [予備費]

3,412

———

3,412

前受金収入

42,241

40,955

1,286        
その他の収入

28,211

31,971

△3,760        
資金収入調整勘定

△75,712

△75,775

63 資金支出調整勘定 △22,484 △22,483 1
前年度繰越支払資金 276,879 276,879 ——— 翌年度繰越支払資金 157,232 161,203 △3,971
収入の部合計 878,778 874,705 4,073 支出の部合計 878,778 874,705 4,073

* 経常的な収支について
(1)収入の内、学生生徒納付金収入及び補助金収入は、法人の基幹的な収入であり大きな部分を占めています。学生生徒納付金収入は、聖園学園短期大学の入学者の減少により、昨年度に比べ減少しました。
(2)寄付金収入が多額なのは、聖心の布教姉妹会から1億5千万円の寄付があったことによります。
(3)補助金収入は、入園児の減少により昨年度に比べ減少しました。
(4)前受金収入は、入学者の減少等により昨年度に比べ減少しました。
(5)人件費支出は、給与改定、定期昇給、保育教諭・保育士の処遇改善による増加はありましたが、教職員の減少や退職金の減少により、昨年度に比べ減少しました。

* 施設・設備関係の支出について
(6)施設関係支出の主なものは、短大の監視カメラの取り替え工事と管理棟女子トイレ改修工事のほか幼稚園の土地購入等に要した費用です。
(7)設備関係支出の主なものは、短大では、教育研究用機器備品として、図書館用プリンター1台、音楽室用ミュージックベル一式、教育実習室用電子ピアノ1台、記録用ビデカメラ一式、キャリア支援室用パソコン2台、サーバー室用無停電バッテリー一式、図書の購入など、認定こども園では、園児椅子150脚、事務室のコピー機などの購入に要した費用です。
* 財務関係の収支について
(8)その他の収入の主なものは、退職金財団や県補助金の前期末未収入金収入です。
(9)資産運用支出は、有価証券の購入に支出しました。

事業活動収支計算書
(単位:千円)
科目 予算 決算 差異 科目 予算 決算 差異
(教育活動収支)       予備費

3,628

———

3,628

教育活動収入計

594,769

594,226

543 基本金組入前収支差額

16,468

21,691

△5,223

教育活動支出計

587,445

582,195

5,250 基本金組入額合計

△22,845

△18,031

△4,814

教育活動収支差額

7,324

12,031

△4,707 当年度収支差額

△6,337

3,660

△10,037

(教育活動外収支)       前年度繰越収支差額

△418,928

△418,927

△1

教育活動外収入計

13,290

9,276

3,114 基本金取崩額

0

0

0

教育活動外支出計

0

0

0 翌年度繰越収支差額

△425,305

△415,267

△10,038

教育活動収支差額 12,390 9,276 3,114        
経常収入 607,159 603,502 3,657 (参考)      
経常支出

587,445

582,195

5,250 事業活動収入計

607,759

604,103

3,656

経常収支差額 19,714 21,307 △1,593 事業活動支出計

591,291

582,411

8,879

(特別収支)              
特別収入計

600

600

0        
特別支出計

218

216

2        
特別収支差額計

382

384

△2        

(1)令和6年度の事業活動収支は、事業活動収入が6億410万円に対し事業活動支出が5億8,241万円で、収入が2,169万円上回りました。基本金組入額1,803万円を差し引いた当年度事業活動収支差額は、366万円の収入超過となりました。
(2)主要財務比率について
項目 2年度 3年度 4年度 5年度 6年度
人件費比率(経常収入に対する人件費の比率) 55.7% 58.2% 58.1% 53.0% 54.2%
教育研究経費比率(経常収入に対する教育研究経費の比率) 28.1% 29.5% 31.6% 26.2% 36.6%
管理経費比率(経常収入に対する管理経費の比率) 12.5% 12.7% 12.3% 9.6% 5.7%
経常経費依存率(学生納付金に対する事業活動支出の比率) 281.6% 271.8% 270.7% 286.4% 314.8%
学生納付金比率(経常収入に対する学生納付金の比率) 37.8% 36.9% 37.7% 31.0% 30.7%

貸借対照表
(単位:千円)
科目 本年度末 前年度末 増減 科目 本年度末 前年度末 増減
固定資産

3,489,604

3,363,092

126,512 固定負債

71,791

75,928

△4,137

有形固定資産

2,416,950

2,500,243

△83,293  退職給与引当金

71,791

75,928

△4,137

 土地

529,255

512,585

16,670 流動負債

70,684

79,344

△8,660

 建物

1,630,198

1,711,796

△81,598  未払金

22,483

25,225

△2,742

 構築物

44,131

53,534

△9,403  前受金

40,955

45,815

△4,860

 教育機器備品

25,729

36,246

△10,517  預り金

5,748

6,588

△840

 管理機器備品

2,965

2,802

163  修学旅行等預金

1,499

1,715

△216

 図書

184,672

183,280

1,392 負債の部合計 142,476 155,272 △12,796
 車輌

0

0

0 基本金 3,955,730 3,937,699 18,031
特定資産

259,350

259,350

0  第1号基本金

3,773,730

3,755,699

18,031

その他の固定資産

813,303

603,499

209,804  第3号基本金

142,000

142,000

0

流動資産

193,335

310,952

△117,617  第4号基本金

40,000

40,000

0

 現金預金

161,203

276,879

△115,676 繰越収支差額

△415,267

△418,927

3,660

 未収入金

29,960

31,755

△1,795 純資産の部合計 3,540,463 3,518,772 21,691
 その他 2,172 2,318 △146 負債及び純資産の部合計 3,682,939 3,674,044 8,895
資産の部合計 3,682,939 3,674,044 8,895

(1)資産の部
 建物等の減価償却により有形固定資産は減少しましたが、聖心の布教姉妹会からの寄附金を有価証券の新規購入に充てたことにより、合計で890万円の増加となりました。
<有形固定資産>
 土地の購入による増加はありましたが、建物等の減価償却により、昨年度に比べ大きく減少しました。
<特定資産、その他の固定資産>
 特定資産は、増減がありませんでした。その他の固定資産は、寄附金を有価証券の新規購入に充てたことにより、2億980万円増加しました。
<流動資産>
 現金預金の減少により、昨年度に比べ大幅に減少しました。
(2)負債の部
<固定負債>
 退職給与引当金は、昨年度に比べ減少しました。
<流動負債>
 未払金は、退職金や補助金等の減少により昨年度に比べ減少しました。前受金は、入学者の減少により昨年度に比べ減少しました。
(3)純資産額
 資産合計から負債合計を控除した純資産額は、寄付金の増加に伴う有価証券等の増加により、昨年度に比べ889万円の増加となりました。

財産目録

(令和7年3月31日現在)
Ⅰ 資産総額 3,674,043,646円 (内 基本財産 2,500,243,179円 運用財産 1,173,800,467円)
Ⅱ 負債総額   155,271,854円
Ⅲ 正味財産  3,518,771,792円
[1]資産額
1 基本財産
  土地 秋田市保戸野すわ町1075番1 他 12,302.84m2 529,255,255円
  建物 校舎・管理棟等・附属幼稚園舎・附属みそのベビー保育園舎 8669.71m2 1,630,198,477円
  図書 75,778冊 184,672,263円
  教具・校具・備品 机・椅子・ピアノ・オルガン・パソコン 他 3,223点 39,047,647円
  その他 構築物・車輌(附属聖園幼稚園) 44,130,943円
2 運用財産
  現金・預金 161,202,864円
  その他 特定資産・有価証券・貯蔵品(販売用品)・電話加入権 他 1,072,653,042円
資産総額 3,661,160,491円
[2]負債額
1 固定負債
  退職給与引当金 75,927,991円
2 流動負債
  未払金・前受金 その他 79,343,863円
負債総額 155,271,854円
正味財産(資産総額-負債総額) 3,505,888,637円

監査報告書

令和7年5月26日

 学校法人聖園学園
 理事長  青木 光子  殿

学校法人聖園学園
監事  飯野 耕太郎
監事   伊藤 朋子

 学校法人聖園学園の令和6年度(令和6年4月1日から令和7年3月31日まで)における会計制度の整備及び運用の状況並びに資金収支計算書、活動区分資金収支計算書、事業活動収支計算書及び貸借対照表並びに学校法人の教学面を含めた業務、財産の状況及び理事の業務執行状況について監査したところ、適正であることを認めます。

1.  会計制度の整備及び運用は、関連する法令及び通知に従い正しくなされ、適正であると認めます。

2. 資金収支計算書及び活動区分資金収支計算書は、関連する法令及び通知に従い、当法人の収入と支出の状況を正しく示しているものと認めます。

3. 事業活動収支計算書は、関連する法令及び通知に従い、当法人の収入と支出の状況を正しく示しているものと認めます。

4. 貸借対照表は、関連する法令及び通知に従い、当法人の資産と負債の状況を正しく示しているものと認めます。

5. 学校法人の教学面を含めた業務、財産の状況及び理事の業務執行状況に関し、不正の行為又は法令若しくは寄附行為に違反する重大な事実はないと認めます。