平成27年度 財務情報

学校法人聖園学園 平成27年度事業報告書
(平成27年4月1日から平成28年3月31日まで)

T.法人の概要
 学校法人聖園学園は、キリストの教えに基づき、真理を求め、人を愛して生きる人生に生き甲斐を感じる人を育成することを教育理念として、大正9年(1920年)秋田市に保育所「聖心園」を開設したことに始まりました。現在、聖園学園短期大学及び附属聖園幼稚園を設置しているほか、平成26年度より社会福祉法人みそのから聖園ベビー保育園を譲り受け、新たに聖園幼稚園と一体の幼保連携型認定こども園を設置いたしました。本法人の母体となっているのは、神奈川県藤沢市に本部がある邦人修道女会「聖心の布教姉妹会」であって、教育事業としては、短期大学の他に高等学校、中学校、幼稚園を、福祉事業としては、保育所や児童養護施設等を全国にわたり設置しています。
 聖園学園短期大学は、昭和15年聖園保母学園を設立したことに始まり、昭和41年に短期大学(保育科)の設置認可を受け、保育科総定員200人の短大として発足しました。本学は、キリスト教の精神に基づき、幼児教育者としての正しい人生観と高度な教養及び必要な知識と技術を習得させることを教育の目的としています。

1 設立年月日
 昭和29年9月27日

2 設置する学校及び入学定員数・学生、園児数
(平成27年5月1日現在)
設置学校名 学部・学科名 入学定員 総 定 員 現 員 数
聖園学園短期大学 保育科 100 200 243
幼保連携型認定こども園     220 199

平成27年度聖園学園短期大学の志願者数、入学者数、卒業者、就職者数等
募集人員 志願者数 合格者数 入学者数 卒業者数 就職者数
100 138 126 122 118 115

3 設置する学校等の所在地
 〒010−0911   秋田県秋田市保戸野すわ町1−58
 学校法人本部事務局、 聖園学園短期大学、
 幼保連携型認定こども園聖園学園短期大学附属聖園幼稚園・聖園ベビー保育園

4 教職員の概要(平成27年5月1日現在)
設置学校等名称 教  員 職  員
学長 教授 准教授 講師 助教 教諭 非常勤
講師
兼務 本務
聖園学園短期大学 1 3 2 5 1 16 28 10 10
幼保連携型認定こども園 31 3 34 0 0
合  計 1 3 2 5 1 31 19 62 10 10
※幼稚園:教諭の中に園長1含む 保育園:本務職員の中に園長1含む

5 役員の概要(平成28年3月31日現在)
・定員:理事5名
理事長 青木 光子(聖園学園短期大学学長)
理 事 後藤 澄子(宗教法人聖心の布教姉妹会総長)
理 事 小野 富久子(聖園学園短期大学附属聖園幼稚園園長)
理 事 橋 アヤ子(聖園学園短期大学附属聖園ベビー保育園園長)
理 事 嵯峨 利昭(聖園学園短期大学前事務局長)
・定員:監事2名
監 事 西村 喜子(聖園女学院中学校・高等学校事務長)
監 事 佐々木仲子(宗教法人聖心の布教姉妹会総会計)

6 評議員の概要(平成28年3月31日現在)
 ・定員:11名  現員数11名
後藤 澄子  小野富久子  山田 友子  青木 光子  小林 建一  根布谷 豪
橋アヤ子  安藤 節子  嵯峨 利昭  鎌田 芳一  澤  峯子

U.事業の概要
1 今年度の事業の概要
 秋田県は、少子高齢化に伴い人口の減少が顕著であり18歳人口の減少が進んでいます。さらに、平成19年度と20年度において県内他大学に保育士養成コースが設置されたことなど、本法人を取り巻く環境は厳しさを増しています。
 こうした情勢のもとで、教育研究条件の充実向上及び施設設備の充実を図って行くためには、何よりも財政基盤の安定が重要であるとの認識のもとに、例年と同様収支の不均衡が生じないよう財政の健全化に努めることを基本方針に事業計画を策定しています。
 聖園学園短期大学においては、「み心のミサ」、「クリスマスミサ」、「卒業感謝のミサ」、「いのちの大切さについて」の講演会、保育実践に役立つ講義を中心とした「公開講座」、卒業後のケアの一環として前年度卒業生を対象とした「卒業生のつどい」やキャリア教育の一環として外部講師による「職業講座」等の諸事業を実施しました。また、新入生の基礎的学力と基礎的学習スキルを確実に身につけさせ、短大生活のスタートをスムーズに行えるようにするための初年次教育を実施しました。設備関係では、教育環境の充実のため、教育研究用の機器備品や管理部門の機器備品等の充実に努めました。また、秋田県の補助事業「私大・短大パワーアップ支援事業」では、本学から「保育科学生の実践力な学力を培うための授業改善」、「保育科短大のFDバージョンアッププロジェクト」、「秋田人材循環プロジェクト−秋田で学び、働き、育てる−」、「事務職員の職能開発研修を通じた大学活性化・人口減少対策プロジェクト」、「秋田県内における子育て支援事業の実態調査」の5事業が採択されました。
 聖園幼稚園と聖園ベビー保育園は、「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」に規定する施設として、平成26年度に一体の幼保連携型認定こども園に認定され、今年度は新制度の幼保連携型認定こども園に移行しました。また、幼稚園の食育教育を推進するため、今年度より自園給食を実施したほか、課外教室、特別支援事業、子育て支援事業等の各種行事を実施しました。

2 今年度の主な事業の目的・計画及び進捗状況
[聖園学園短期大学]
(1)公開講座等の開催
 短大の持っている教育資源を広く地域社会に解放するための社会貢献活動として、6月に神奈川県横浜市の港北幼稚園及びゆうゆうのもり幼保園の園長渡辺英則氏を講師に迎え、保育実践に役立つ講演を中心に「公開講座」を開催し、本学の教職員や学生のほか保育関係者を中心に外部からも多数の参加者があり盛会でした。また、コンソーシアムあきたの主催する「高大連携授業」に本学教員5名が講師として「楽しく学べる保育入門」の講義を行い、多数の高校生が参加し好評でした。
(2)学内行事等の実施
 長崎南山中学校・高等学校の濱口末明神父による「み心のミサ」とイエスのみ心の愛についての講演、「小さな命を守る会」会長の辻岡健象牧師による人を大切にするということを学生に理解してもらうための「いのちの大切さについて」の講演、カトリック秋田教会松本勝男主任司祭による「クリスマスミサ」、カトリック新潟教区菊地功司教による「卒業感謝のミサ」を実施しました。その他、運動競技・パフォーマンスを中心とした学外研修、保育士養成校の特性を活かした保育・子育て支援などのボランティア活動、聖園祭、アンサンブルフェスティバルなどの学生を中心とした行事を実施しました。
(3)初年次教育の実施
 新入生の基礎的学力と基礎的学習スキルを確実に身につけさせ、短大生活のスタートをスムーズに行えるようにするための初年次教育を平成22年度から実施しています。今年度は、外部講師によるコミュニケーション力向上を目的としたPA研修を実施しました。このほか、図書館の利用法、ポートフォリオ、レポートの書き方、児童福祉施設等の見学、観劇、卒業生による講演会の活動を実施しました。
(4)「卒業生の集い」とキャリア教育の実施
 毎年、卒業後のケアの一環として、前年度に卒業した学生を対象に「卒業生の集い」を開催しており、保育に関する講座、情報の交換等を通じて職業人としての意識の向上につながっています。今年度は7月に開催し、64名の参加がありました。また、キャリア教育の一環として、保育者としての意識の向上につながるスキルを習得するため、2年生を対象に外部講師による職業講座を開催したほか、就職ガイダンスとして1年生を対象に2年生の就職活動体験発表会を行いました。そのほか、県の私大・短大パワーアップ支援事業を活用し、7月に県内幼稚園・保育所・児童福祉施設合同説明会を開催しました。
(5)実習懇談会の実施
 教育実習・保育実習・施設実習は、幼稚園・保育所などの役割を体験を通して学びながら教育や保育の本質を理解するための実習として、極めて重要であるため、実習受け入れ先の指導担当者と本学職員が学生の実習状況について毎年懇談会を実施しています。今年度は、県南地区の開催で11月に横手市を会場に実施しました。
(6)秋田県補助事業「私大・短大魅力アップ支援事業」
 人材育成や地域の課題解決に繋がる取り組みを支援する秋田県の補助事業「私大・短大パワーアップ支援事業」に、本学から「保育科学生の実践力な学力を培うための授業改善」、「保育科短大のFDバージョンアッププロジェクト」、「秋田人材循環プロジェクト−秋田で学び、働き、育てる−」、「事務職員の職能開発研修を通じた大学活性化・人口減少対策プロジェクト」、「秋田県内における子育て支援事業の実態調査」の5事業が採択され、総事業費は795万円でした。
(7)設備関係
 教育環境の充実のため、教室用机44台、教室用椅子132脚、儀式集会用折りたたみ椅子300脚、マリンバ1台、図書検索システムカリンソフト一式、事務用パソコン1台などを1,256万円で購入しました。
(8)図書館の運営
 図書購入費については、予算額250万円(内研究図書費96万円)を計上し、図書883冊、視聴覚資料等83点を購入しております。寄贈図書1,021冊、寄贈視聴覚資料等28点と合わせ年度末図書財産は、1億7,209万円となりました。また、昨年度に引き続き今年度も秋田県の「私大・短大パワーアップ支援事業」を活用して、耐用年数を経過した図書検索システムカリンソフト一式を更新するとともに、図書館所蔵資料のデータベース化に取り組みました。

[幼保連携型認定こども園]
 「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」の施行に伴い、聖園幼稚園と聖園ベビー保育園は一体の幼保連携型認定こども園として、義務教育及びその後の教育の基礎を培うため、教育並びに保育を必要とする子どもに対する保育を一体的に行い、その心身の発達を助長するとともに、保護者に対する子育ての支援を行いました。
・聖園幼稚園
(1)自園給食関係
 平成27年度より自園給食を実施することとし、全園児保護者を対象に給食試食会を行い好評でした。園児は毎日の給食を楽しみにしており、残食は少なくい状況です。アレルギー対応を、医師の診断により実施しました。
(2)課外教室
 園児の身体的発達の増進と運動能力の増強をねらいとして、4歳児・5歳児は昨年度に引き続き実施しました。また、社会のニーズと保護者の要望に応え、外国人教師による英語教室を月2回実施しました。
(3)特別支援
 障害などで特別な支援を必要とする子どもは3名在籍し、この子どもにはクラス担任の他に教育補助員が関わり、子どものよりよい成長のために取り組みました。
(4)延長保育
 両親とも就労する家庭の増加で延長保育の利用者が増えており、土曜日も含め、延長保育の時間を午後7時までとしました。
(5)子育て支援
 未就園児の親子を支援するため、年8回の園開放を行いました。毎回40数組の親子が参加し大変好評でした。
(6)職員研修
 8月2日〜3日全国カトリック幼稚園研修大会が名古屋で開催され、本園からは30年勤続表彰者2名を含む3名が参加しました。

・聖園ベビー保育園
(1)行事関係
 保護者の就労のために、家庭と共に子どもを健全に育てていくことを目標に、次の年間行事を行いました。保護者参加は、運動会、クリスマス会のみとし、家族で楽しめるプログラムを企画して土曜日の午前中に実施しました。また、毎月行われる誕生会のほか、2歳児の園外保育、豆まき、ひな祭りは、年齢別のクラス単位で行い、保護者には連絡ノートやクラスだよりでお知らせしました。特に、毎月配布される写真入りのクラスだよりは好評でした。
(2)延長保育
 保育時間の延長を希望する保護者の要望に応え、午後7時までの延長保育を実施しました。
(3)子育て支援
 0歳から2歳までの未就園児を対象に「ぽっぽちゃんくらぶ」を年に5回行いました。参加者のほとんどが育児休業中の母親で、離乳食、完了食、睡眠について情報交換を行ったり、保育士が保育園の情報提供をしたり、和やかな雰囲気ですすめられました。

V.財務の概要
 以下に記載した財務の概要は、学校法人会計基準に基づき作成した計算書類を要約したものです。

資金収支計算書
(収入の部) (支出の部) (単位:千円)
科  目 予 算 決 算 差 異 科  目 予 算 決 算 差 異
学生生徒納付金収入 293,795 292,251 △1,544 人件費支出 290,846 310,220 19,374
手数料収入 5,314 5,208 △106 教育研究経費支出 67,866 65,068 △2,798
寄附金収入 108,051 108,136 85 管理経費支出 26,356 25,383 △973
補助金収入 186,255 189,712 3,457 施設関係支出 1,206 1,205 △1
資産売却収入 0 40,000 40,000 設備関係支出 16,184 16,020 △164
付随・収益事業収入 9,014 10,614 1,600 資産運用支出 250,086 250,085 △1
受取利息・配当金 8,654 8,013 △641 その他の支出 5,695 5,393 △302
雑収入 2,305 17,545 15,240 [予備費] 4,000   △4,000
前受金収入 90,600 95,570 4,970        
その他の収入 162,992 128,753 △34,239        
資金収入調整勘定 △102,844 △120,596 △17,752 資金支出調整勘定 △1,235 △21,554 △20,319
前年度繰越支払資金 180,358 179,968 翌年度繰越支払資金 283,490 303,355 19,865
収入の部合計 944,494 955,174 10,680 支出の部合計 944,494 955,174 10,680

* 経常的な収支について
(1)収入の内、学生生徒納付金収入及び補助金収入は、法人の基幹的な収入であり大きな部分を占めています。寄附金収入は、本法人の母体である「聖心の布教姉妹会」から、経済的事情により修学が困難な学生を支援することを目的とする短大独自の奨学金制度を平成28年度から新たに実施することとして、1億5百万円の寄附があったことにより、前年度に比べ増加しました。
 前受金収入は、前年度と同様28年度入学手続き者が過大とならないよう予算計上しましたが、入学者が増加し予算を上回りました。
(2)人件費支出は、給与改定、定期昇給、保育教諭・保育士の処遇改善等により、昨年度に比べ増加しました。
* 施設・設備関係の支出について
(3)施設関係支出の主なものは、幼稚園の園舎に風除室を設置したことと、園庭になかよしハウスを設置したことによるものです。
(4)設備関係支出の主なものは、短大では、教室用机44台、教室用椅子132脚、儀式集会用折りたたみ椅子300脚、マリンバ、図書検索システムカリンソフト一式、事務用パソコンなどを購入し、これらに要した経費は1,256万円でした。幼稚園では、運動マット、ビデオカメラ、カラーコピー機などを購入し、要した経費は100万円でした。保育園では、エアコンを購入し、要した経費は12万円でした。
* 財務関係の収支について
(5)その他の収入の主なものは、退職金財団からの前期末未収入金収入として404万円、平成26年度秋田県魅力アップ支援事業補助金が890万円、施設引当特定資産からの繰入収入1億917万円等です。
(6)寄附金収入には、短大独自の奨学金制度を平成28年度から新たに実施するため本法人の母体である「聖心の布教姉妹会」からの寄附金1億5百万円が含まれています。
(7)資産運用支出は、総額2億5,008万円のうち満期償還等による支出が1億917万円で、新規の支出が1億4,091万円です。

事業活動収支計算書
(単位:千円)
科  目 予  算 決  算 差 異 科  目 予  算 決  算 差 異
(教育活動収支)       予備費 4,000 △4,000
教育活動収入計 604,734 623,267 18,533 基本金組入前収支差額 153,186 161,658 8,472
教育活動支出計 456,202 470,970 14,768 基本金組入額合計 △17,390 △104,492 △87,102
教育活動収支差額 148,532 152,297 3,765 当年度収支差額 135,796 57,166 △78,630
(教育活動外収支)       前年度繰越収支差額 △153,488 △153,254 234
教育活動外収入計 8,654 7,942 △712 基本金取崩額 0 5,986 5,986
教育活動支出計 0 0 0 翌年度繰越収支差額 △17,692 △90,101 △72,409
教育活動収支差額 8,654 7,942 △712        
経常収入 613,388 631,209 17,821 (参考)      
経常支出 456,202 470,970 14,768 事業活動収入計 613,388 633,052 19,664
経常収支差額 157,186 160,239 3,053 事業活動支出計 460,202 471,394 11,192
(特別収支)              
特別収入計 0 1,843 1,843        
特別支出計 0 424 424        
特別収支差額計 0 1,419 1,149        

(1)平成27年度の事業活動収支は、事業活動収入が6億3,305万円に対し事業活動支出が4億  7,139万円で、1億6,166万円上回りました。基本金組入額を差し引いた当年度事業活動  収支差額は、5,717万円の収入超過となりました。
(2)主要財務比率について
項  目 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度
納付金比率(経常収入に対する学生納付金の比率) 71.1% 71.7% 74.5% 41.5% 46.3%
補助金比率(事業活動収入に対する補助金の比率) 21.2% 22.2% 17.5% 23.9% 30.0%
人件費比率(人件費比率(経常収入に対する人件費の比率) 47.8% 49.2% 51.6% 42.7% 49.0%
教育研究経費比率(経常収入に対する教育研究経費の比率) 28.6% 22.0% 24.4% 14.5% 19.1%
 ※平成27年度から学校法人会計基準改正後の財務比率に変更

貸借対照表
(単位:千円)
科 目 本年度末 前年度末 増 減 科 目 本年度末 前年度末 増 減
固定資産 2,512,075 2,463,990 48,085 固定負債 81,233 82,673 △1,440
有形固定資産 1,802,573 1,855,335 △52,762  長期未払金 331 898 △567
 土地 482,995 482,995 0  退職給与引当金 80,902 81,775 △873
 建物 1,029,400 1,077,350 △47,950 流動負債 136,926 110,536 26,390
 構築物 43,816 49,489 △5,673  前受金 95,570 91,915 3,655
 機器備品 72,383 74,481 △2,098  その他 41,356 18,621 22,735
 図書 172,091 168,188 3,903 負債の部合計 218,159 193,209 24,950
 車輌 1,888 2,831 △944 基本金 2,725,766 2,627,260 98,506
特定資産 479,306 378,388 100,918  第1号基本金 2,601,131 2,602,710 △1,579
その他の固定資産 230,196 230,267 △71  第3号基本金 100,085 0 100,085
流動資産 341,748 203,225 138,523  第4号基本金 24,550 24,550 0
 現金預金 303,355 179,968 123,387 繰越収支差額 △90,102 △153,254 63,152
 その他 38,393 23,257 15,136 純資産の部合計 2,635,664 2,474,006 161,658
        負債及び純資産の
部合計
2,853,823 2,667,215 186,608
資産の部合計 2,853,823 2,667,215 186,608

(1)資産の部
 特定資産が増加したこと等により、合計で1億8,661万円増加となりました。
<有形固定資産>
 減少の主な理由は、減価償却によるものです。
<特定資産>
 増加の主な理由は、「聖心の布教姉妹会」からの寄附金のうち1億8万円で国債を購入し、奨学金の基金を新設したことによるものです。
<流動資産>
 現金預金は、次年度の支払い見込みにより、昨年度に比べ1億2,339万円増加しました。
(2)負債の部
<固定負債>
 長期未払金33万円は、電話機のリース料の未払い分です。
 退職給与引当金は、前期末に比較して87万円減少しました。
<流動負債>
 前受金の増加は、短大への入学者の増加によるものです。
 その他の流動負債の主なものは、退職金、リース料等に係る未払金及び修学旅行等預り金です。
(3)純資産額
 特定資産として第3号基本金を新設したこと等により、資産合計から負債合計を控除した純資産額は26億3,567万円で、昨年度に比べ1億6,166万円の増加となりました。

財産目録
(平成28年3月31日現在)
T 資産総額 2,853,823,238円 (内 基本財産 1,802,572,567円 運用財産 1,051,250,671円)
U 負債総額   218,158,620円
V 正味財産 2,635,664,618円
[1]資産額
1 基本財産
  土地 秋田市保戸野すわ町1075番1 他 28,782.52m2 482,994,993円
  建物 校舎・管理棟・附属幼稚園舎・附属ベビー保育園舎 7,851.11m2 1,029,400,329円
  図書 70,973冊 172,090,939円
  教具・校具・備品 机・椅子・ピアノ・オルガン・パソコン 他 4,317点 72,382,458円
  その他 構築物・車輌(附属聖園幼稚園・附属聖園ベビー保育園) 45,703,848円
2 運用財産
  現金・預金 303,354,936円
  その他 積立金・有価証券・貯蔵品(販売用品)・電話加入権 他 747,895,735円
資産総額 2,853,823,238円
[2]負債額
1 固定負債
  長期借入金 ― 円
  その他 長期未払金・退職給与引当金 81,232,738円
2 流動負債
  短期借入金 ― 円
  その他 未払金・前受金 他 136,925,882円
負債総額 218,158,620円
[3]借受財産
  土地  附属聖園幼稚園車庫 189.15m2 (社会福祉法人みそのから無償借受)  
正味財産(資産総額−負債総額) 2,635,664,618円

監査報告書

平成28年5月20日

 学校法人聖園学園
  理事長  青木 光子  殿

私たちは学校法人聖園学園の平成27年度(平成27年4月1日から平成28年3月31日まで)における会計制度の整備及び運用の状況並びに資金収支計算書、事業活動収支計算書及び貸借対照表並びに学校法人の業務執行状況について監査を行った。

1 会計制度の整備及び運用は、関連する法令及び通知に従い正しくなされ、不整の点はないと認めます。

2 資金収支計算書は、関連する法令及び通知に従い、当法人の収入と支出の状況を正しく示しているものと認めます。

3 事業活動収支計算書は、関連する法令及び通知に従い、当法人の単年度の収入と支出の状況を正しく示しているものと認めます。

4 貸借対照表は、関連する法令及び通知に従い、当法人の資産と負債の状況を正しく示しているものと認めます。

5 学校法人の業務、事業の管理運営について、理事の職務遂行に関する不正の行為又は法令もしくは寄附行為に違反する重大な事実はないものと認めます。

以 上

学校法人聖園学園
監事  佐々木 仲子(印)  西村 喜子(印)