事業計画・中期計画

令和2年度 事業計画

学校法人 聖園学園
 聖園学園短期大学

計画目標・留意点等

 秋田県は人口の減少が顕著であり、全国的にも少子高齢化が最も進んだ県であるため、18歳人口の減少が進んでいる。また、県内他大学にも保育士養成コースが設置されており、本学を取り巻く環境は厳しいものがある。本学の入学者数は、平成22年度以降120人以上を確保してきているが、受験者数は平成24年度をピークとして減少傾向にある。校舎等改築事業や外構工事及び土地の購入等は平成26年度で終了した。令和2年度は体育館の増築・改修や教室の整備など教育環境の整備に努めていく。こうした情勢のもとで、本学の教育研究条件や施設設備の充実向上に努め、引き続き現在の水準の維持向上を図って行くためには、何よりも財政基盤の安定が重要である。従って、予算編成に当たっては、できるだけ収支の不均衡が生じないように財政の健全化に努めることを基本とする。
1 教育環境の整備及び維持向上を図るため、老朽化した体育館を増築・改修する。体育館は多様な用途に対応するため、冷暖房設備を完備するほか音響や照明設備の整備も行う。増築部分には保育実習室、造形室、礼拝室等を新たに設置する。現在の造形室は普通教室に変更し、教育環境の充実を図る。また、体育館の増築・改修に伴い、地下埋設の排水管を移設するため、社会福祉法人みそのから171.46mの土地を購入する。さらに、本学に隣接する214mの土地を購入し、学生広場として活用する。
2 平成28年度において、文部科学省が定めた認証機関である短期大学基準協会による認証評価が行われ、平成22年度に引き続き適格の認定を得た。平成30年度からは第3巡目に入り、法令の改正など新たな評価基準により実施されている。令和4年度実施予定の第3巡目の認証評価に向けて、桜の聖母短期大学と相互評価協定を締結するとともに相互評価を実施した。評価基準の重点である本学の教育目的及び教育目標を達成するため、今まで以上に教職員それぞれが自己研修や自己評価を行って行く。
3 本学は、キリスト教の精神に基づいて幼児教育者を育成することを目的とする短期大学であることから、教職員に対し継続的にキリスト教理解のための研修会を行う。教授会は、学長が招集し、本学の運営に関し重要な事項を審議する。また、職員会議は、毎月定例の会として全職員が参加し、事務連絡や教職員による研究協議を行い、教育活動や学校運営の充実を図る。
4 入学者数については、直近の3年間では、平成29年度は126人、平成30年度は128人、令和元年度は122人と120人以上の入学者を確保したが、18歳人口の減少等から受験者は減少傾向にある。基幹的収入である授業料等納付金の積算については、少子化による18歳人口の減少や県内他大学の保育士養成コースの設置が大きな影響を及ぼしてくると考えられるので、新年度入学生の予想は過大にならないよう、最低入学者確保人数を102人(秋田県離職者再就職訓練生2人を含む。)として計上することとする。
5 人件費については、人事院が令和元年の勧告において、月例給については民間給与との較差(0.09%)を埋めるため、民間準拠による俸給表の水準を引き上げる旨の勧告を行い、俸給表を改定したことから、本学も人事院勧告に準ずることとする。期末勤勉手当については、公務支給月数4.45月に対し民間の支給月数4.51月と較差があるため、4.50月の勧告を行った。本学は支給月数4.40月と較差があることから、職員の士気高揚を図るため、令和2年度の支給月数を4.50月とする。このほか、住宅手当については、人事院勧告に準じて上限額等を変更する。昇給制度については、引き続き55歳を超える職員は停止する。
6 大学の社会的活動としての「地域貢献」のため、本学の「保育科」の特徴を生かし、持っている教育資源を公開するため、保育者を対象とした「公開講座」を今年度も引き続き実施する。学生に対しては、「いのちについて」の講演会やマナー教室を引き続き実施し、学生の経験と視野を広げるため広く学外の講師の講演を行う。このほか、県内保育関係施設合同説明会を実施し、県内保育関係施設と本学学生の相互理解を図り、学生の県内就職を推進する。
7 教育環境の充実を図るため、新設する造形室及び普通教室の机・椅子を購入するほか老朽化した普通教室の机を更新する。また、教育実習室物置に画材収納戸棚を設置し、教育環境の向上を図る。

幼保連携型認定こども園
聖園学園短期大学附属聖園幼稚園

計画目標・留意点等

 令和元年10月1日から「保育・幼児教育の無償化」が始まった。幼児教育は生涯にわたる人格形成の基礎を培うものであるとの認識のもと、子どもたちに質の高い幼児教育の機会を保障することが求められている。そのために子どもたちが安心して、いろいろな活動に取り組む体験を十分に積み重ねられるよう、教育及び保育の環境を整えることに努めたい。
 保育教諭は子ども一人一人の特性や発達の過程に即した指導を行い、子どもが人やものとのかかわりを通して、豊かな活動を体験できるよう物的・空間的環境を計画的に整える。
 保護者と園は、本園が義務教育及び教育の基礎を培う重要な幼児教育の場であることを踏まえ、その生活を保障し子どもの最善の利益を考慮しつつ、心身共に健やかに育成できるよう留意する。
 教会は私たちに「すべてのいのちを守るために」どのようにすべきか考えるよう促している。私たちは皆、神に造られたものであることを心に留め、友だち同士、さらにこの地球のすべてのいのちを大切にしたい。そのため子どもたちが自然に触れあいながら、自分の命、人の命、自然界の命を尊重する心が育つ環境を整えたい。
 具体的に
1、子ども達が遊ぶ内外の環境と行事などを手作りで整え、安全かつ資源の再利用などを工夫する。
2、教職員は積極的に研修会に参加し、その報告・実践を通して子どもが豊かな活動ができるよう全職員で意識を共有する。
3、保護者と協力して行う諸行事や保護者会のサークルなどを通して、子どもたちの健やかな成長を共に取り組む。
4、子ども達が地球のすべての命を大切にできるよう、全体会集、学年会集、各季節にあった話を聞き考えることができる。

学校法人聖園学園
聖園学園短期大学附属みそのベビー保育園

計画目標・留意点等

1.キリスト教の精神に基づき、安全で明るい生活環境の中で、「愛されている喜び」「生きる力」「感じる心」が育つように、子どもたち一人一人を大切する。
2.家庭と地域のニーズに努め、家庭と保護者との連携を通して福音的価値観を伝えていく。その為に、登降園時や電話連絡の対応等の機会に保護者との関わりを大切にする。
3.0歳児〜1歳児の未就園児を対象に年4回の園開放「ポッポちゃんクラブ」を実施し、園の離乳食や完了食を紹介しながら、保護者が気軽に育児相談や情報交換ができるように和やかな雰囲気をつくる。
4.食育の推進から野菜の収穫をはじめて3年目に入り、子どもたちの興味・関心も高まってきている。毎年収穫しているものと新しく収穫するものを取り入れ、野菜の栽培を通して生命の発見、食べる喜び、感動、感謝の心を育む。
5.乳児保育士としての専門性を高めるために、キャリアアップ研修やその他の研修に参加し、園内研修で伝達し合いながら乳児期の特性を把握するように研鑽を積む。

学校法人聖園学園 中期計画

学校法人聖園学園
令和2年4月1日施行
 学校法人聖園学園は、その母体であるカトリック修道会「聖心の布教姉妹会」の創立者であるヨゼフ・ライネルス師が抱いていた「神に支えられ、導かれているという信仰のもと、日本社会の中堅となる若者たちが、このような信仰と理想に生きる日本人として育ってほしい」という理想の実現のために、キリストの教えに基づき真理を求め、人を愛して生きる人生に生き甲斐を感じる人を育成することを教育理念としている。
 この教育理念に則り、本法人は、教育基本法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律並びに聖心の布教姉妹会の精神に基づき、学校教育及び保育を行い、生命を尊び、自然を大切にし、社会の平和と発展に寄与する人材を育成することを目的としている。

聖園学園短期大学の基本的な目標

 聖園学園短期大学は、地域に根ざした高等教育機関として、カトリック精神に基づき真理を求め、人を愛して生きる人生観を基礎として、高度な教養と幼児教育者としての必要な知識と技能を授けることを目的としている。
 この目的を達成するため、活動の基本的目標を以下に定める。
1 教育においては、多様化する学生・社会のニーズに応え、幅広く深い教養(社会から必要とされる教養)と優れた専門性を有する人材を育成する。
2 研究においては、研究水準の向上を図りながら、本学の特色である保育の専門性を活かした研究を推進し、教育及び地域社会に還元する。
3 社会貢献においては、地域に根ざした保育の高等教育機関(専門大学)として蓄積した教育及び研究の成果を地域社会に積極的に還元し、人材の育成と地域課題の解決を目指す。
4 大学経営においては、学長のリーダーシップのもと、教職員の資質と能力の向上を図り、大学の目標達成に向けて、積極的な教学運営とガバナンスの向上を図る。

T 中期計画の期間及び教育研究組織

1 中期計画の期間
令和2年度から令和8年度までの7年間とする。
2 教育研究組織
この中期計画を達成するため、保育科を置く。

U 大学の教育研究等の質の向上に関する目標・計画

1 教育に関する目標・計画
(1)教育内容及び教育の成果等に関する目標・計画
@幅広く深い教養と高い専門性の修得を目的として、教育内容の充実と学修時間の確保・増加を図るため、教育課程の継続的な評価・改善に努めるとともに、各種行事及び諸活動等単位外科目等の教育プログラムの体系化を図る。
A新しい時代に求められる資質・能力の育成に向け、「主体的・対話的で深い学び」による学びの改善に努めるとともに、GPA(グレード・ポイント・アベレージ)制度や学修ポートフォリオ等の活用を通して学生一人一人の学修成果の獲得状況を明確にするなど、教育指導方法の改善を図ることによって、大学教育の質保証に努める。
B保育者に必要な確かな知識・技能の獲得や意欲の向上など実践力を修得し、地域社会の信頼を得られる人材としての資質を高めるよう、授業や実習、ボランティア活動など直接幼児と触れ合う時間や保育体験を重視し、幼児の行動や心情の特性を深く学ぶことを重視する。
(2)教育の実施体制等に関する目標・計画
@教育職員免許法第9条の5の規定に則り、幼稚園教諭一種免許状の取得を可能とする大学組織のあり方を検討する。
AFD(ファカルティ・ディベロップメント)及びSD(スタッフ・ディベロップメント)活動を強化し、教職員が連携して教育の質の向上を図る。
(3)学生への支援に関する目標・計画
@学生の心身の健康管理やメンタルケア、カウンセリングの体制を整え、学生生活が充実するよう組織的な支援に努める。
A施設設備の拡充や奨学金制度の充実など学生の修学環境の整備に努め、学修成果の獲得や学生生活の充実に資する。
Bキャリア教育や就職支援、生活支援などの充実により、一人一人の学生が自ら獲得した学修成果を十分に発揮するとともに、主体性をもって多様な人々と協働するなど、地域社会に貢献できるよう組織的支援体制の整備に努める。
(4)入学者選抜に関する目標・計画
@本学の理念やアドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)に沿った優秀な人材を募るため、高大接続改革の趣旨を踏まえ、多面的・総合的な入学者選抜方法の在り方について研究し、実施に努める。
A高大接続改革を推進する観点から、高等学校教育との連携を強化した教育内容の充実・改善に取り組みむとともに、入学予定者に対する入学前準備教育の効果検証を行うなど、学修成果の獲得や学習意欲の向上が一層進むよう手立てを講じる。
B人口動態や地域社会の状況を踏まえ、入学者数の確保に向けた積極的な方策を講じるとともに、入学選抜方法の多様化に向けた諸方策について組織的な取り組みを進める。 (注:アドミッションオフィスの設置などを念頭に)
2 研究に関する目標・計画
(1)研究水準及び研究の成果等に関する目標・計画
@地域に根ざす短期大学として、専門性を活かした研究を推進し、地域の活性化や課題解決に積極的に貢献する。
(2)研究実施体制等の整備に関する目標・計画
@教職員の研究活動を推進するために創設した「教育に係る学長裁量経費」制度を活かし、教育改革に取り組む教員又は組織を財政的に支援する。
A教員の個人研究及び共同研究、外部研究者との共同研究などに積極的に取り組む体制を整えるとともに本学研究紀要及び他団体への論文投稿を推奨する。
B科研費及びその他の外部研究資金の獲得に向けて、研究力向上セミナーを継続的に実施し、教職員の研究活動に関する意識の醸成を図る。
3 その他の目標・計画
(1)社会との連携、国際交流等に関する目標・計画
@自治体及び地域産業界と連携して、本学の教育及び研究の成果を社会に積極的に還元し、地域コミュニティの重要な基盤となることを目指す。
A保育専門の高等教育機関として、地域の教育・保育活動に対する教員による協力・助言や学生によるボランティア活動の推進に努めるとともに、本学自らが新たに子育て支援・保護者支援の場を提供するなど、ソフト・ハード両面から地域社会の課題解決に向けた貢献に努める。
B秋田県内における子育て支援環境の在り方について、幼稚園、保育所等の実情に関する調査や保護者等の意識調査等により、その実態と課題を明らかにするなど、本学の専門性を生かした研究活動を推進し、支援活動の活性化に資する。
C特別推薦入学者選抜による外国人の受け入れなどを通じて、本学建学の精神の具現化と国際協力に努めるとともに学生の国際理解の推進に資する。

V 業務運営の改善及び効率化に関する目標・計画

(1)運営体制の改善に関する目標・計画
@学長のリーダーシップのもと教学運営全般に渡り透明性のある大学経営を行う。
A入学者の安定確保、幼稚園教諭一種免許状の取得及び教育の質の高度化など諸課題の解決を図るため、4年制大学の設置等抜本的な方策について検討する。
(2)教育研究組織の見直しに関する目標・計画
@教育職員免許法第9条の5の規定に則り、幼稚園教諭一種免許の取得を可能とする大学の組織変更の可能性について検討する。
A子育て支援に関する地域社会のニーズに鑑み、新たな施設の機能強化体制の整備に努める。
(3)人事の適正化に関する目標・計画
@人事評価システムの有機的な活用の試行に努める。
A教員の年齢構成等の人的資源についての評価を加え、昇任・採用等に関する将来計画を検討する。
(4)事務等の効率化・合理化に関する目標・計画
@業務の合理化による経費削減や効率的な予算執行により、健全な運営を行う。
A教学システムの効率化や情報処理環境の構築などによる学務全般の合理化と教育環境の充実を図る。

W 財務内容の改善に関する目標・計画

(1)外部研究資金その他の自己収入の増加に関する目標・計画
@競争的資金、寄付金その他の外部資金の積極的な獲得を目指すとともに、他の自己収入を増加させる取り組みを行い、安定した大学経営を行う。
(2)経費の抑制に関する目標・計画
@費用対効果を重視した正確な決算分析を行い、過大な支出の削減に努める。
(3)資産の運用管理の改善に関する目標・計画
@全学的かつ経営的視点に立って、大学が保有する財的資源及び人的資源及・物的資源等の効果的・効率的な運用を行う。

X 自己点検・評価及び当該状況に関する情報の提供に関する目標・計画

(1)評価の充実に関する目標・計画
@「学位授与の方針」「教育課程の編成・実施の方針」「入学者受け入れの方針」の[三つの方針]に基づく学修成果のアセスメントを行い、大学運営全般にわたって充実・向上に努める。
A次期認証評価(令和4年度実施予定)に向けて、全教職員の共同体制による日常的な点検・評価活動に基づいて教育研究活動の見直しを継続的に行う内部質保証の機能充実を図る。
(2)情報公開等の推進に関する目標・計画
@建学の精神・三つの方針・教育内容の概要・学生生活の概要・学修成果のあらまし・財務状況・認証評価など大学運営全般に係る情報を外部に公開している現状を一層進めるために、本学ホームページや広報誌等を通じて積極的な公開に努める。

Y その他業務運営に関する重要目標・計画

(1)施設設備の整備・活用等に関する目標・計画
@地域開放型の「子育て支援室」を新設し、学生の体験的な学びの場とするとともに地域住民との交流促進を図るなど地域貢献の実を向上させる。
A体育館の増築・改修工事により、耐震構造に優れた教育環境を構築し学生の学修成果と健康安全な生活の向上を図る。
B体育館の増築・改修工事に併せて教室棟の一部改修を実施し、学修環境の整備を実現する。
CフリーWi-Fi機器を設置し、学生サービス及び学修研究の補助として活用できるIT環境の充実化を図る。
(2)安全管理に関する目標・計画
@本学の危機管理基本マニュアルに基づき、発生するおそれのある様々な危機を未然に防止するとともに、危機が発生した場合にその被害を最小限にとどめることを全教職員が一丸となって日常の教育研究活動を行う。

聖園学園短期大学附属聖園幼稚園の基本的な目標・計画

 認定こども園として地域の教育・保育の基盤となり、提供する教育・保育内容の充実を図るとともに、聖園学園短期大学及び聖園学園短期大学附属みそのベビー保育園との連携を強化し、教職員及び学生の育成に取り組む。
@地域の待機児童の状況に応じて、利用定員の増加を検討する。
A購入から12年経過をめどに園児通園用バスの更新を行う。

聖園学園短期大学附属みそのベビー保育園の基本的な目標・計画

 保育所として地域の保育の基盤となり、提供する保育内容の充実を図るとともに、聖園学園短期大学及び聖園学園短期大学附属聖園幼稚園との連携を強化し、保育士及び学生の育成に取り組む。
@地域の待機児童の状況に応じて、利用定員の増加を検討する。